小学生に減量って必要なの?(スポーツの階級・小学生編)
全日本柔道連盟(全柔連)が、コロナ禍を除き、毎年行ってきた「全国学年別小学生(柔道)大会」の廃止を決定しました。
これには、いろんな理由がありましたが、その一つに「出場する階級を優先するために、厳しい減量を行っている」というものも、あったそうです。
今回、大きく報道された柔道ですが、成長期の真っ只中にいる小学生に、そこまでの減量や厳しい練習までして、全国大会に出場、順位に入る事が、子供自身にとって、本当に重要なことなのかというところ、
さらには、周りの大人の方がムキになり、試合中の審判や選手に対するヤジや、練習などへ熱が入り過ぎているといった話しなど、本来のスポーツ精神から離れてしまっていたなど、一部とはいえ、廃止になるには、十分な理由だったようです。
柔道に限らず、階級があるスポーツは他にもありますが、成長期にいる子供達のために、伸び伸びとスポーツができる環境の方が、良いのではないでしょうか。
この記事で分かることは・・・
- 成長期における小学生の、減量時の注意点や、減量の考え方
- スポーツを楽しく続けることの重要性
体重は、成長に合わせて増えるもの
本来、身体が大きくなることは喜ぶべきことです。たくさん運動して、たくさん食べて、たくさん寝る、どれも子供にとって重要なこと。
成長曲線より、大きすぎる場合は注意
身長も、体重も、身体の大きさも、全体的に大きい分には、何も問題はありません。
そのまま、高身長を活かした、プロのバスケットボールプレイヤーを目指す子供もいます。
注意するのは、やはり、横に大きい、体重だけが重い、あまり運動をしない場合でしょう。
それでも、運動をしているなら、良いように思われますが、やはり、管理栄養士さんなどからは、注意を受けたり、食事のバランスやお菓子類の制限などは、した方が良いでしょう。
もし、しっかりと運動ができていれば、摂取カロリーよりも、消費カロリーが多くなり、体系的なバランスも良くなっていく。逆に言うと、良い体型になっていくという事。
身体を大きくしたいなら、食事量は増える
身体を大きくする基本的なものは、食事であり、理想としては、1日5食です。
しかし、どれもガッツリと食べる訳ではなく、お腹が減らない程度の間隔を空けて、適度な量の食事をする。
お腹が減ってくると、身体の中のエネルギーを消費し、活動エネルギーに換えていくためで、蓄えているエネルギーを使ってしまうことになるのです。
子供の成長にとって重要な食事についての記事もあります。
遺伝で身長が伸びないはウソ?子供の身体を大きくする、成長に必要な5つの要素!(リンク先へ移動します。)
減量か、階級をあげていくか?!は、そこまで問題ではない
減量も、ただ体重を減らす訳ではなく、力や筋肉量は減らさずに、体脂肪を落としていく必要があります。
減量するためには、体脂肪を減らす
摂取カロリーと消費カロリーの法則があり、体重を減らすには、摂取カロリーを減らしていくか、消費カロリーを多くしていく必要があります。
また、食事がインスタント食品やパンなど、ほとんど栄養のないような物だったり、カロリーだけが多い物、睡眠時間が短いなど、不規則な生活だと、体調管理も出来ていないので、身体にも影響しかねません。
正しい減量をするためには、食事のバランスや、睡眠も重要で、さらには、期間として、1ヶ月や2ヶ月など、できるだけ長めの期間で、落としていくようにしましょう。
基本的に減らすものは、体脂肪ですが、大人が考えている体脂肪よりも、子供の体脂肪は、落としにくいものです、1週間などの、無理やりな減量は、体調を崩す原因にもなりかねません。
また、大会の申込みの時に、すでにギリギリだった場合など、申し込み日から大会日までの期間が長くなければ、減量というよりも、現状維持を目的に、食事量やお菓子類など、短い期間、制限する程度が良いでしょう。
当然、期間が空く場合や、申し込み時に、多少でも超えているようなら、そのままいける階級を勧めます。
階級を上げるのも大事
大人の試合であれば、もう成長もしないので、階級に見合った体重を、そのままキープする事はできます。
しかし、子供は成長していきます、小学校高学年になると、第二次成長期に近づき、さらに身体つきも変わり始めます。
よく、夏休みが終わり登校してくると、夏休み前より大きくなっている話しがありますが、それは本当の事で、成長期の子供達にとっては、1ヶ月もあれば、伸びる、大きくなる時期なので、
無理して、その体重を維持しようとしたり、目指す必要はなく、成長に任せてあげる事も必要なのです。
まとめ(小学生に減量って必要なの?(スポーツの階級・小学生編))
子供に習い事を始めさせる時に、「この子には、このスポーツで県でトップになってもらいたいから」と、始める人は、そういないと思います。
始めは、身体を強くしてもらいたい。積極的な子になってもらいたい。友達と仲良くやってもらいたい。そんな気持ちだったのではないでしょうか。
それが、子供がある程度強くなったり、成績が残せるようになった途端に、上に上にと目指し始める。
悪いことではありませんが、ケガはしないように、無理はしないようにと思っていた事から、減量してでも勝て、食事など制限してでも勝てと、変わり始めます。
上を目指すことだけ、良い成績を残すだけが、スポーツではありませんし、特に小学生では、そこまで成績にこだわるよりも、小さな大会でも入賞した時の喜びや、いろんな大会に出場し、負ける悔しさを味わったり、もっといろんな人がいる事を体験していった方が、いろいろな経験を積めるように感じます。
また、大きいや小さいに関係なく、大会で入賞、もしくは1勝でもしたなら、それを褒めて、続けてきた事を肯定してあげる。認めてあげる事が、中学や高校へ進学した時に重要ではないでしょうか。
小学生のスポーツの基本は「楽しく」
学校や、学年が違う同じチームの子供達と仲良く、上級生が下級生に教えたり、応援したり、一緒に楽しく、スポーツに取り組んでもらいたいと願います。
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