思春期は、精神的にも不安定な時期。悩みを理解し受け入れよう

成長期のタイミングで、最後の成長期と言われるのが思春期です

この思春期は、男性ホルモンや女性ホルモンが活発となり、男子ならヒゲが生え始めたり、女子は胸が膨らむなどの、性的特徴も表れ始め、精神的にも不安定な時期に入ります。

子供から大人へ、身体的にも精神的にも成長するときで、男の子は男性らしくガッシリと、女の子は女性らしさが出てきます。

ただ、身体つきは変わり始めても、中身はまだまだ子供であったり、それでいて大人として変わる自分自身の悩みや、恥ずかしいと感じたり

また逆に、男の子は女性を、女の子は男性を意識し始める年齢に入りますが、それを相談することも出来ないなど、ホルモンバランスも崩れ、内心はとても不安定

強がったり、生意気になりがちですが、そっと、見守ってあげましょう。

この記事で分かることは・・・

  • 男の子・女の子の思春期について、また、思春期には個人差がある。
  • 思春期は、第二次成長期です。しっかり身体が成長するためにも、運動と食事が重要です。

思春期は男女差、そして個人差がある

男女によって、また、個人差によって、成長には違いがあります。

焦る必要もなければ、恥ずかしいことでもありませんが、とても不安なんです。

「男の子」について

男の子の思春期のピークは、12歳から13歳頃です、活発に動けた身体も、柔軟さから、がっしりとした骨太の、大人の体格に向けて成長し始めます。

声変わりや、身体的変化に合わせ、ひげや体毛など、男性生殖機能も発達していき、

ピーク時からは、段々と成長スピードは下がりますが、男の子の場合、16歳頃から18歳頃までは、伸びると言われています。

中学生のうちは、成長痛に注意しながら、身体を鍛えることで、内蔵の発達が促され、骨格の発達に影響し、身体の成長を高めることに繋がります。

筋力トレーニングは、身体全体に負荷がかかるやり方でガンガンやるよりも、自重トレーニングなど、必要な筋肉に適度な負荷がかかるトレーニングを行い、

心肺機能重視のトレーニングをする方が、あとあと高校や大学のスポーツに向けても有利に働くでしょう。

成長が完全に止まったあとでも、筋肉は大きくすることができますが、ベースとなる骨格や内蔵については、成長期でしか発達させることができないからです。

「女の子」について

女の子の思春期のピークは、10歳から11歳頃です、男の子と違い、小学校高学年という、早い段階で思春期に入ります。

胸の発育や、初潮など女性生殖機能の発達が優先され、そして、体毛、体型と女性らしさのあるメリハリのある身体へ成長していきます。

女の子も同じく、ピーク時からは、段々と成長スピードは下がりますが、それでも、14歳から16歳までは伸びるようです。

生理痛など、男の子よりも身体の変化が激しく、場合によっては熱や、体調不良など、自己管理ではどうにもならない時もあるでしょう。

無理はせず、お母さんや、まわりの女性の大人など、同性で少しでも話しやすい、頼れる環境を作りつつ、身体が万全な状態の時に、適度に身体を動かすようにするといいでしょう。

第2次成長期「思春期」にやるべきこと

身体が成長する最後の段階です。

この時期は中学生になり勉強も多くなる時期でもありますが、成長に必要な食事や睡眠時間も考慮し、成長の波にのりましょう。

「最後の成長期」

男女差で、思春期の時期に差はあり、特に女性の方が体調を崩しやすい説明をしましたが、それでも、身体の成長を考えた場合、やっておくべき、プラスになることがあります。

それは、この成長時期にしか発達しないものは、しっかりと発達させること。

身長の伸びや体格的なものから、内蔵など臓器的なものまで、この最後の成長期で、身体は完成します。

身長の伸びも、この時期で、最終10センチから15センチ伸びる場合もあります。

中学生になると、勉強の量も多くなり、閉じこもりがちになりますが、息抜きに軽いトレーニングをするなど、時間を有効に使い、しっかりした身体を手に入れましょう。

「運動」と「食事」をしっかりと

この思春期や第2次成長期に限らず、食事はしっかり食べることが基本です。

朝食は当然、パンよりご飯と、少なくてもおかずをお勧めします、パンにはほとんど栄養はありません。

さらに菓子パンだった場合、糖質だけを摂る食事になるので、血糖値だけが上がり、逆に疲れたり、集中力が無い、なんとなく腹が立つなどの状態になってしまいます。

パン食とご飯食の子供では、脳神経の発達や知能指数にも影響があり、勉強において、差がでることも実証されているのです。

理想は、1日5食です、しかし現代社会で5食は無理がありますが、通常の3食と間食で、計4食なら可能です。

それも、無理な場合、やはりお腹が減らない程度には食べた方が良いでしょう。

空腹時には、自分の身体を動かす活動エネルギーとして、体内にせっかく取り入れた、成長エネルギーとなる、グリコーゲンや脂肪、タンパク質やアミノ酸などを分解し、活動エネルギーに変えてしまいます。

そうなると、身体や筋肉といった、大事に育てている身体の成長に必要な栄養を、使われてしまうので、注意したい部分です。

また、太るからとか、太ってるのでと、第三者から見ても、太ってるとはいえない身体で、食事を制限したりしている場合もあるようですが、

それなりの量は食べないと大きく成長はしない、逆に言えば、少し太ってるくらいの方が、伸びしろがあると言えます。

思春期にある、反抗期について

暴言や、物に当たる、会話がなくなる、反抗期における行動には、いくつか種類があります。

反抗期には種類がある

「暴言を吐いたり、口答えしたり、物に当たる」、いろいろなストレスが溜まるなか、その発散場所がなく、ストレートにでてくるパターン

「会話がない、部屋に引きこもる、部屋に入ることを拒む」、同じくストレスは溜まるが、普段から大人しい性格だったりすると、出さないようにして、人と関わらないようになるパターン

「普段と、あまり変わらない」、こちらの場合は、うまくストレスを発散できているか、かかるストレスが少ない、もしくは、本当にストレスがないパターン

ただ、どのパターンにしても、やはり、思春期という心の不安定時期におけるストレスはあり、その発散できる環境や、親が、上手くフォローする必要はあるでしょう。

反抗期でも、うまくコミュニケーションを取る事例

人それぞれに、環境や状態、個人個人の思いも違うので、こうすれば良いという、1通りの方法はありませんが、

それでも、乗り越えてきた、先輩保護者の方々はいらっしゃいます。

そういった方々の、お話しも参考になれば、対策として手を打つのも良いかと思います。

「小さい時から、普段から会話をしていた」、良く聞きますが、会話自体が、いつもの行動になっていて、成長していっても、楽しい事と一緒に、愚痴や不満も話せる環境にあり、うまくストレスを逃しているのだと思います。

「干渉しない、その代わり、塾や習い事も本人に任せる」、会話が少なくなったと話していた保護者の方ですが、塾や習い事も行きたくないとなった時、本人に休む連絡を入れさせるという行動を取り、行く時には、行きますなど、親に送迎をお願いさせる行動をしたそうです。

しばらく、遊ぶ時間も長かったりしたようですが、全て自分に降りかかる事や、親のおかげなどを改めて感じ、メリハリをつけ、会話も戻ったそうです。

「小さい時から、一緒に習い事をしていたので、反抗期は感じない」、武道を小さい頃から始め、習い事の時間は一緒にいる保護者ですが、喜びや悲しみ、練習までも、いつも一緒に共感してきた事と、ストレスをうまく武道で発散できているのだと思います。

「女子会にいく」、これは母親と娘の関係での話しですが、中学生になった娘と、テストで良い点数が取れたり、何かに選ばれたり良い事があると、ご褒美も兼ねて、父親や他の兄弟には内緒で、デザートを食べに行くそうです。その時にいろいろ会話もするそうですが、女子ならではの、うまくストレスを発散する方法ではないでしょうか。

いずれにしても、話しを聞く環境や、一緒に行動している時間が、小さい頃からある方が、反抗期の反動も、小さいように感じます。

大人の方が、仕事をしていて、やる事もいっぱいあって、大変ですが、子どもにとっても、一緒にいられる時間は、大切な時間なのかも知れませんね。

まとめ(思春期は、精神的にも不安定な時期。悩みを理解し受け入れよう)

思春期の成長期は、最後の成長段階です、もちろん、何もしなくても、遺伝通りに成長はするでしょう。

ただ、成長が止まった時に、考えていた身長だったか?、骨格的にはどうか?、バテない身体になれたか?、思っていた身体に近づけたでしょうか?

もう少し、身長はほしかったな、もう少し体格的に大きくなれたかも、そう考えても、あとでは遅いのです。

また、男女ともに異性を意識し、外見を気にするようになり、勉強の差や、身長や体型の悩みなど、意識し始めるのも、この頃で、

男の子では、悩みで頭に部分ハゲができたり、女の子では、生理的にお父さんを受け付けなくなるようなこともあるなど、

心の変化も大きく、個人によって違うので、きちんと対応するには、難しくなります。

注意できる点といえば、「約束は絶対」「こちらからは怒らない(本当に必要な事以外、多少の注意ならあり)」ではないでしょうか。

この思春期に、自分という自我が完成していくので、その時期にした「約束」(軽いものでも、しっかりしたものでも)を破る、実行しないなどを繰り返すと、

約束を守ってくれない、その程度のものだったんだ、という感情、関係が発生しやすくなります、

「怒らない」も同じく、感情の変化が大きくなる頃なので、こちらから大きく怒ると、反発して大きく反ってくる(本人は分かっているけど、反発してしまう)

軽く言う程度で、本人も気づき、注意するレベルへと成長はしているのです。

少し、心が不安定なんだと、親の方が一歩下がって見守ることも、ときには重要です。

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