名前の呼び方で、性格に影響してくる?

子供の名前を呼ぶ時に、どんな呼び方をしていますか?

「名前」のみ、「ちゃん」や「くん」を付けたり、もしくは兄弟がいれば「おにいちゃん」や「おねえちゃん」、「あだ名」だったりもするかも知れません。

名前は、普通変わる事はなく、誰でも自分自身を一人の個人としてとらえる大切なものです。

そして、その名前を呼ばれる時が重要で、無意識のうちに、影響を受けていることがあります。

子供の名前を呼ぶ時、その状況によっては呼び方を変える事は、普通にあることで、兄弟がいる場合、上の子は、「おにいちゃん」や「おねえちゃん」になったりしませんか、

一人でいる場合には、名前で呼んでいるのに、兄弟でいる場合には、「おにいちゃん」「おねえちゃん」と呼んでいる・・・、

それは、呼ぶ方も、「おにいちゃん」や「おねえちゃん」として意識しているからで、兄弟としての関係がはっきりしているからです。

呼ばれる方も「おにいちゃん」「おねえちゃん」と呼ばれるたびに、「おにいちゃん」という意識や「おねえちゃん」という意識が、意識的にも無意識的にでも入ってくるようになり、その自分の立場を強いられていく、

「名前」だけで呼ぶ、「ちゃん」や「くん」をつける、「おにいちゃん」や「おねえちゃん」、「あだ名」など、その呼び方で受ける心理的影響は、意外にも大きいものなのです。

この記事で、分かることは・・・

  • 名前を呼ばれる時の影響について、書いています。
  • 呼び方によっては、上下の意識付けや、責任感などの重圧を子供でも、良くも悪くも、感じる事、などを書いています。

名前の呼び方で、与える影響の違い

普段、気にせずに使っていても、じつは影響している場合がある。

呼び方で受ける影響には、どんな違いがあるのでしょうか

呼び方の種類

子供の呼び方で、一番多いと言われるのが「名前」のみです。

二番目が「くん」や「ちゃん」が入り、三番目に、兄弟ができると呼び方を変えるようになり、「おにいちゃん」や「おねえちゃん」が入ってきます、その他には「さん」や「あだ名」で呼ぶような家庭もあるようです。

  • 名前
  • くん・ちゃん
  • おにいちゃん・おねえちゃん
  • さん
  • あだ名

これは、父親から子供の場合だけではなく、母親から子供の場合でも、割合は違ってきますが、同じ結果になり、

第二子の存在により、名前から、家族間呼称(お兄ちゃん、お姉ちゃんなど)へ変化していく事を表しています。

ただ、産まれてから幼児期は、やはり「くん」や「ちゃん」が多く、呼び捨て出来ずに、愛のある言葉で呼んであげたい、かわいい存在だと思うと、つい出てしまうようです。

呼び方によって、その関係を示すことにもなる

この名前の呼び方ですが、兄弟ができると、「おにいちゃん」や「おねえちゃん」と呼ぶようになったりしますが、それは当然に兄弟関係や、兄弟の中での上下関係を示しています。

それは、意識的でも無意識でも、下の子の存在により、おにいちゃんなんだから、おねえちゃんなんだから、と思っている訳で、さらに「名前のみ」で呼ぶような場合には、上下関係や親子関係を示します。

(例外として、恋人関係や親しい仲間に対し、本人から「名前○○のみで呼んで」という場合は別)

子供を怒るような場面で、「○○、それはダメでしょう!」と言うのと、「○○くん(○○ちゃん)、それはダメでしょう!」というのでは、隣で聴いていても受ける印象は違うのではないでしょうか。

僕も、「○○ちゃん、それはダメじゃないの~!」という場面に出くわした事がありますが、本当に怒ってるのか?と親の方を心配した事があります、

それは、「くん」や「ちゃん」という呼び方が、友達関係など、上下関係ではない、どちらかと言えば、同じ横の関係の立場であり、

親子関係のような、上下関係ほどの意識で怒れていないので、もし、しっかりと怒っているつもりだったとしても、受け側は、そうとは感じ取れず、怒られていても、それほど反省へつながることも無く、

もし、しっかりと怒る場面であれば、普段は「くん」や「ちゃん」で呼んでいたとしても、怒る時だけ〇〇!と名前で呼んだ方が、しっかりとダメなものはダメ!という、親子でのしつけが成り立ちます。

名前の呼び方で、受ける影響の違い

では、呼ばれた方は、意識的でも無意識でも、どのように受け止めるのでしょうか

子供の立ち位置を基準にした呼び方

「名前のみ」で呼ぶ場合と、「くん」や「ちゃん」をつける場合、共通しているのは、その個人を個人として扱い、呼んでいることです。

ただ、「名前のみ」の方が、上下関係や、親子関係を示すように、少し上から言っているように感じるでしょう。

それに対して、「くん」や「ちゃん」は、もう少し抑えた、横の関係、少し甘い感じになりますので、受ける方も、気構えなく受け止めることになります。

また、「おにいちゃん」「おねえちゃん」などは、家族間呼称や役割呼びなどとも呼ばれ、大抵の場合、一番下の子を基準に呼ばれるようになります。

この、「おにいちゃん」「おねえちゃん」などは、その意識を付けるには、ほどよい呼び方で、僕はおにいちゃんだから、私はおねえちゃんだからという、子供を少し成長させることにも繋がりますが、

ただ、同時に「我慢しなくちゃ」という意識も与えてしまうため、たまには名前で呼んで、しっかり個人を見ている事もアピールしていかないと、思い込んだり、抱えてしまう事にもなるので、注意が必要です。

このことについては、親でも、子供が産まれた時から、「パパ」や「ママ」、「おとうさん」「おかあさん」と呼ばせたり、夫婦間でも呼ばれることで、その意識も出てくる事なので、分かりやすいのではないでしょうか。

思春期頃に、自分の意識が入る、また成長に合わせ、受けるイメージも変わる

思春期は心の一番不安定な時期であり、自我が覚醒する時期でもありますが、この時期に、親に対する呼び方が変わった、また、親から呼ばれる呼び方が変わったと答える子供が多く、思春期や思春期前など、ある程度の年齢から、男女での違いも出てきます。

女の子では、お母さんは許せるけど、お父さんは嫌だ。

お母さんを、友達感覚で呼ぶようになった、お母さんやママを崩した呼び方で呼ぶ。

逆に、男の子では、お父さんはいいけど、お母さんには、そう呼ばれたくない。

お父さんやお母さんといった呼び方自体を避ける、など、

ただ、否定的な部分は、一時期の思春期の特徴みたいなもので、落ち着くと、きちんとした自分自身の意識を持って、親に対する呼び方を変えたり、尊敬を持って、お父さん、お母さんと呼ぶように戻したりします。

親も、子供の身体の成長などによって、「くん」や「ちゃん」のイメージが離れていき、大人として意識し始め、名前だけで呼ぶようになるなど、変化する場合もあります。

まとめ(名前の呼び方で、性格に影響してくる?)

子供は、とてもかわいい存在で、しっかりと愛情を持って育てていきたいものですが、

たとえば「甘く、全てが許されるほどに育てた」としても、

逆に「厳しく、ビクビクしながら育つような環境」だったとしても、

「年月が立てば、大人になる頃には、自然と上下関係や礼儀、立場を覚える」・・・

なんてことはありません。

家庭という環境が、社会の中の最小単位であり、その中で、親子という上下関係から、様々な礼儀や、立場を覚えていくことになり、

また、そこから、先生や友達、先輩、後輩など、発展し、大きな社会へ出ていくことになるのです。

名前は、産まれた時に、親からもらえる、たった一つの最高のプレゼントです。

画数や発音、意味など、一人ひとりの親が、子供のために一生懸命考えた、自分自身を表す固有名詞です。

生きていくうえで、名前を呼んだり、呼ばれることは、ずっと続いていきます。

その時、その時で、呼び方を変えるのは自由ですが、あまり名前から外れ過ぎた呼び方は、避けた方が良いでしょう。

愛情を持って叱ったり、やさしく呼んだり、自分の名前に自信がつくように、しっかりと呼んで上げましょう。

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