勝敗を左右する「集中力」を高める!ポイントは興味と生活習慣!
どんなスポーツ競技でも、試合の勝敗が決まる瞬間、自己タイムを記録更新する時など、選手たちの集中力は、ものすごく高い状態にあります。
そして、その状態は、周りの人達でさえも、惹きつける魅力があり、大人も子供も関係無い、まさにカッコいい瞬間ではないでしょうか。
スポーツ競技には、たくさんの種類があります。
柔道や空手といった格闘技系のスポーツなら、集中力が切れるようなら負けてしまう、試合中は常に自分を高め続けたり、野球やサッカーなど、自分のポジションで力を出す、攻撃や防御があるチームプレイ、水泳や陸上など、より高みの自分を目指す競技、ゴルフやアーチェリーのように、まさにその一瞬に集中する競技。
集中する時間や、仕方はいろいろありますが、やはり、スポーツ競技には必要不可欠なもの。
では、その集中するとは一体どういうことでしょう。
国語辞典(旺文社)では、ひとところに集まること、という意味ですが、スポーツで、一般的に使う「集中する」を例えると、「気持ちをひとところに集めること」、今やっている競技、動作にのみ、気持ちを集めること(気持ちを集中させること)という意味合いが正しいのではないでしょうか。
試合や本番、これから!の時に、まったく違う別のことが、頭に浮かんでいるようでは、勝負にもならなければ、自己記録の更新もできません。
普段の練習の成果を十分に発揮できるよう、気持ちを集中して、試合や本番に挑みましょう。
この記事で、分かることは・・・
- 集中力を高めたり、集中できな時の対処方について。
- 普段から、集中する時には、集中できる身体へ、必要なことを実践していこう。
「集中力」をつけるために
集中力を維持し続けたり、高めたりする方法は、あるのでしょうか。
また、いまいち集中できないような時、どうすれば集中力を取り戻すことができるのでしょう。
集中力を高める
みなさん普段の練習は、どのような気持ちで練習していますか?
休憩時間などに、仲間と軽くふざけたり、会話をするなどの、コミュニケーションは、あっても良いと思いますが、練習が始まったら、ダラダラせずに、瞬間的に気持ちを切り替え、真面目に練習に取り組むことはできていますか。もし、できているならば、「練習に集中する」ことはできていると、いえるでしょう。
あとは、それを「維持」、試合で普段以上に「高められる」かどうかですが、どちらにも必要なことは、普段からの練習と、それに対する気持ち(真剣さ)です。
普段の練習を、しっかりと続けているならば、春夏秋冬、夏は暑い中、冬は震えるような寒さの中、繰り返し練習してきた反復練習や、基礎トレーニングなどは、しっかりと自分自身の身体に溜め込まれていますので、それを本番でも、引き出すだけですが、
競技中に失敗をしたときや、目線や雑音などの聞こえる方向に意識が移ってしまい、試合から頭が離れてしまうと、集中が途切れて、力を引き出せなかったりします。
普段の練習から、しっかりとやる時にはやる、意識を集中させることを繰り返すことで、集中力を維持したり、高めたりすることもできるようになります。
また、イメージトレーニングも、集中力を高めるトレーニングに適しています。
試合をしている時の身体の使い方などが、普通に行われるイメージトレーニングですが、
試合日が近くなってきたら、試合会場の雰囲気や、周りの観衆など、客観的に見える全体像や、その中で戦っている自分、さらに集中している様子や、積極的に戦う様子などイメージできると、当日はスムーズに、気持ちもほど良い緊張感で会場入りできたりします。
他には直前に、集中力を高めていく方法ですが、言葉を使い、自分自身に言い聞かせる方法もあります。
自分はできる!○○できる!など、自己暗示的に自分を高めていき、技の成功や、試合に気持ちを集中させていく方法ですが、こちらはどちらかというと、普段からの練習での積み重ねがしっかりと出来ていて、その自信からの裏付けで、集中力を高められる方法といえるでしょう。
プロのスポーツ選手の方々の中では、試合中の自分の動きが軽く感じたとか、相手の動きがゆっくりに見えたなど、普段と違う感覚、覚醒とか、ゾーンに入ったとも言われたりする事がありますが、
試合会場の雰囲気や、気持ちの高ぶりなども加わり、「普段以上に集中すること」できた時に起こる、極限の集中状態ではないでしょうか。
集中できない時の対処の仕方
普段から、きちんと練習しているけど、いまいち集中できない、という人もいると思います。
そういう方は、試合場などで、当日に、その場所でも、できる方法がありますので、試してみてください。
それは、メンタルトレーニングでも、行われる方法の一つ、呼吸法です。
呼吸は、落ち着いている時には、ゆっくりと呼吸していますが、緊張や、あせっているような時には、浅く、早くなります。
意識は、おへそよりも少し下へ、約9~10センチほど下がったところ、そこから、お腹と背中の中心にある、臍下丹田(せいかたんでん)と言われる場所に、意識を集めるようにすると、集中できるようになるので、
3回ほど、深い呼吸をゆっくりと行いますが、その時に、不安を出して、成功するイメージを吸い込むことで、より集中し、気持ちを切り替えることができます。
また、この呼吸法自体も、普段から練習しておくことで、スムーズにできるようになったり、スポーツ以外でも、心を落ち着かせたい時など、使うことができますので、試してみてください。
また、単純に集中する事ができないのではなく、何か身体の異常や、心理的な面において、集中できないという場合もあります。
本人にしか分からないような身体の異常、なんとなく起こる心の不調、特に身体の異常は、小学生、中学生時期だと身体の成長のために起こる成長痛も考えられますが、
大丈夫、気のせい、などとは考えず、本当に気になるような時には、親や指導者に相談をしてください。
身近であった例ですが、本人は、特に普段痛みは無いのに、少し気になるていどの事が、そのまま気にせずに続けていたら、スポーツが一生出来ない状態になっていたと診断された生徒もいました。
一年に渡る手術とリハビリをおいて、戻って来ましたが、早期の段階で、本人の少し気になることを、きちんと精密検査し発見出来たこと、気にしないで大丈夫と言わず、検査や手術を勧めた指導者の指導力と言えます。
心理的な面でも、成長期、思春期の心の問題もしっかりと理解し、共感していく事も必要だと思いますので、そういう時には、相談できる指導者へ話してみるのも、1つの方法と言えるでしょう。
「集中力」に必要な物とは
集中するために必要な物は、それに対する気持ちや、興味、探究心といった、心の受け入れ方であり、その気持ちを維持するためには、万全な体調を保つための、正しい生活習慣も重要です。
興味や探究心は、集中力に深く関係している
夜ふかしをして、気になる本を読み続けたり、ゲームをやり続けてしまった。
つい夢中になっていたら、待ち合わせに遅れてしまった。
興味があるものに、つい夢中になってしまったことはありませんか?
そう、それは、言い換えると、集中していたと言えます。
逆に、夜、勉強していても、すぐに眠くなってしまう。
たまたま、やっていたテレビを見ていたが、つまらないので、すぐにチャンネルを変えたなど、
興味が無いと、意識は分散され、ほかの物へと流れていく、興味や探究心があると、ついつい集中してしまうものです。
さらに、子供は親に認められたい(褒めてもらいたい)という欲求も持っています。
乳幼児における、親がそばにいると安心するという「安全基地」と呼ばれる心理の延長で、親が喜んでくれる、自分を見てくれている、だから、がんばるんだ、という存在意義を認めてもらいたいという心理ですが、
これも、集中するための力になり、このまま、自分の好きなもの(スポーツ)へ変わっていくのは、よくあることです。
子供は純粋無垢、興味がわいた物、好きと思える物には、意識はどんどんと深く入っていきます。
スポーツを始める時や、続けているスポーツ競技の中でも、楽しんでやれること、好きなことを競技に合わせて、うまく引き出してあげると、向上心と相乗して、上達も早くなっていきます。
正しい生活習慣が、身体の状態も万全にする
生活習慣は、大人も子供も関係なく身体に影響を与えます、大人は老化や病気に繋がりますし、子供には成長期があることを考えると、あまり良くない生活をしているようなら、早めに改善した方が良いでしょう。
特に重要なものは、睡眠・食事・運動です。
簡単に説明すると、
- 睡眠は、身体を休める、身体を成長させる、唯一の時間
- 食事は、身体のエネルギーの補給、ただ、お腹が満たされればいい訳ではなく、その栄養も重要
- 運動は、ハードなものに限らず、全体的な運動で、本人が適度に汗をかく程度でも充分
夜ふかしをして睡眠時間が少ない、お菓子ばかり食べて食事量が少ない、休みの日は家の中で一日中ゴロゴロして運動はしないなど、あまり身体のことを考えない生活をしていると、生活習慣の乱れとなり、それが、自律神経の乱れに繋がっていきます。
自律神経とは、血管や心臓をはじめ、内臓器官すべてに伸びていて、呼吸をしたり、体温を正常に保ったり、血液を循環させたり、自分自身ではコントロールできないものを、コントロールしてくれている神経ですが、
それが乱れることにより、ホルモンバランスが崩れたり、身体の内部から影響し、体調不良などを起こす場合があります。
朝ごはんは食べない、日中は眠くてしょうがないなど、バランスを崩した生活を続けていると、成長期なのに背が伸びない、学校の授業についていけないなど、大きく成長曲線から外れる原因にもなってしまうかも知れません。
まとめ(勝敗を左右する集中力を高める! ポイントは興味と生活習慣!)
人は興味があると、調べてみたり、実際に見に行ってみたり、触ったりして行動に移します。
さらに興味を引くようなことになると、楽しくなり、それが集中するキッカケになり、さらに、どんどんと深い行動に移ったり、追求する行動をしたりします。
それが、スポーツ競技であれば、技の成功であったり、技術力の向上であったり、得点を取ることなど、スポーツ競技の中では勝敗に繋がっていくもの、自分のレベルをいかに上げることができるか、自己探究心を含めた興味が集中力を高めていきます。
普段からの練習も、集中する事を意識して、繰り返し行うことが、集中する練習にもなります。
集中する時の感情において、やはり、楽しんでいる事が1番であり、やらされていると感じる感情が入ったり、嫌々練習に来た、気分がのらないなど、負の感情がある時は、どんなに練習してもレベルの向上にはつながらず、上がったとしても薄いもの、最悪の場合、ケガを起こしてしまうかも知れません。
集中力には、体調や心理的な要素も大きく影響するので、いまいち調子がでない、不安要素があるような状態だと、気持ちが集中せずに、 集中できない、集中力が欠けるなど、悪影響を与えてしまうこともあります。
どうしても、集中して練習出来ない、そもそも集中が出来ないような時は、一度大きく気持ちをリセットしてみたり、気持ちを切り替えてしまうのも、1つの方法です。
体調管理や、メンタル面でも、雰囲気や勝負に勝てるよう、普段から規則正しい生活できるよう、心がけていきましょう。
また逆に、スポーツをする事による心理的恩恵というものを、WHO(World Health Organization)世界保健機関で示していますが、その中の短期的効果として、リラクセーションの強化・ストレスおよび不安の軽減・気分の強化を上げています。
これは、心理学的効果で、スポーツをやることにおいて働く、身体の変化であり、分類的には、短期的分類に入りますが、もやもやしているような時は、スポーツをやってリフレッシュすることは、じつは、科学的にも証明されているということなんです。
きちんと集中することを、普段の練習から取り組み、集中のレベルを高めていくとともに、全ての基本である身体が、健康体でいられるように、普段からの生活習慣も、意識して見直してみると、身体自体も、集中力も、スポーツの技術とバランス良く、成長していけるでしょう。
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