なんで、お腹が痛くなるの? 時間がせまると起こる、心理的サイン
大会当日、子供たち一人一人の様子を伺いながら、声掛けをし、会場入りする準備を進めていく。
会場は、人も多く、道着に身を包む子供たちや、審判の方々など、まさにこれから始まるという、独特な雰囲気がある。
気持ちが高ぶって、やる気が増す子供もいれば、その雰囲気に飲まれ、周りばかり気にする子もいるが、
これは、普段の子供たちの性格が、そのまんま出てくるように思える。
普段から、積極的に行動する子なら、その雰囲気を楽しみはじめ、おとなしい子は、周りの人の、邪魔にならなそうなスペースへ移動するか、積極的な子の後ろにつく、
特にそこは、こうしないといけないとか、全員が全員、積極的であれと言うつもりはないし、おとなしい子も、それなりに頑張ろうとしていることは分かるので、
みんな一人ひとりの個性を尊重し、一人ひとりが出来る精一杯の力を出しきれれば、次の段階へ、次の段階へと、きちんと伸びていくと思います。
ただ今回は、その力を出す前の段階で、急にトイレが多くなったり、お腹が痛みだしたりする子供を見かけますが、なぜ、直前で、生理的症状がでてくるのか、事前に済ましていても、起きてしまう身体の症状とは何か?
体調万全で、試合に挑めるように、身体が引き起こす、心理的サインについて、確認してみましょう。
この記事で、分かることは・・・
- 緊張するとお腹が痛くなるのは、普通にあることです。
- 身体を維持する機能、自律神経について。
- 腹痛やストレスを軽減する方法。
お腹の痛みの種類や原因
よく言われるのが、緊張のしすぎ、腹冷え、食べ合わせが悪かったなど、思いつくものがあるのではないでしょうか、他にも理由はありますが、一般的なものを、くらべてみましょう。
緊張やストレス、からのお腹の痛み
精神的な不安や、ストレス、極度の緊張など、自律神経のバランスが崩れ、下痢や便秘など、身体の症状として表れる。
ホルモンバランスが崩れるとも、言われる場合もあるが、たいていは一時的なものが多い。
もし、1日に何度も繰り返したり、慢性的に続く場合、他にも眠れない、食欲がないなど、普段の生活の中で、おかしいと思うことが重なるようなら、医者に診察してもらう方がよいでしょう。
腹痛を伴う異常に、過敏性腸症候群や、慢性炎症性腸疾患などがあります、早めの診察が、早期治療、体調改善へとつながります。
冷え腹など、冷え性からくる、お腹の痛み
身体の冷えは、体温を奪い、筋肉の動きも弱くなり、血流や胃、腸など内臓的にも良くはありません。
冷えることに対しての防御本能として、お腹が痛むとも言われ、お腹を冷やさないようにすることが重要ですが、慢性的に続く場合は、自律神経の改善や、症状がひどい場合には、医者に通い、診察してもらう必要があります。
食べ合わせによる、お腹の痛み
絶対に○○と○○は一緒に食べてはいけない、的なものはほとんどないのですが、
個人によって、合う合わない、本人も知らないアレルギー関連など、○○を食べると少しお腹が・・・となるような時には注意をし、繰り返すようであれば、意識して避けるようにしましょう。
また、家での食事なら、ほぼありませんが、キャンプや屋外でのバーベキューなど、食事の保存方法や調理方法など、通常ではないシチュエーションの場合は、食中毒なども疑う可能性もでてきます。
活動と休憩のバランスを保つ自律神経とは
身体を動かしやすい状態にしたり、逆に、落ち着いて休める状態にするために、身体を維持する機能、自律神経があります。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、互いにバランスを取り、身体を支えています。
交感神経
普段の生活の中で、活動するために必要な交感神経とは、目が覚めた時から、段々と副交感神経よりも活発になっていき、
目や耳、呼吸など、その関連する筋肉や心臓など、活発になることで、血液の循環や、脳の働きかけなど、日常の身体活動に必要な状態へと、身体を作っていく。
ただ、不安や緊張などを感じると、アドレナリンという物質の分泌により、通常時よりも交感神経が高まり、心臓がドキドキしたり、震えや、顔が赤らんだりするなど、興奮状態になることもある。
副交感神経
身体を休め、生命維持のために必要な副交感神経とは、交感神経とは逆に、眠る時や、身体をリラックスさせたい時などに、活発になり、
血液の循環を少なくし、心臓を落ち着かせ、血圧を下げたり、睡眠時の目の乾きをなくすため、涙の分泌を多くするなど、身体を休ませるために機能する。
交感神経と副交感神経は、互いに逆の作用をし、自分自身でコントロールすることはできない。
交感神経と副交感神経の崩れ
この交感神経と副交感神経は、バランスを崩すことで、身体に様々な症状を起こすと言われています。
前述したように、この神経は、自分ではコントロール出来ません。
ストレスや緊張もそうですが、食べる、寝るなどにしても、身体が必要とした時に、食事をしないでいたり、身体は寝たい時に、いつまでも起き続けるなど、そのサイクルを壊すことで、交感神経も崩れ始めてしまうのです。
腹痛やストレスを軽減するために
生活の乱れや、ストレスを溜めてしまうと、やはり身体に不調は起きやすいといえます。
簡単にできることから始めて、自分の身体のリセットを行ってみると、改善していくかも知れません。
生活習慣を見直す
生活習慣の見直しは、いくつもありますが、子供たちにとって重要なのは、
- 1日最低3回の、ある程度決まった時間の、しっかりした食事
- 軽いトレーニングや有酸素運動
- お風呂など、リラックス出来る時間の確保
- しっかりした睡眠時間の確保
では、ないでしょうか。
規則正しい生活が、自律神経を安定させ、身体を整え、お腹が痛むなどの不調を防ぎます。
これは、大人にも言えることで、特に食事や睡眠が身体に与える影響は大きいのです。
緊張やストレスの、切り替えをしてみる
- 腹式呼吸(ゆっくりと、鼻から吸ってお腹を膨らませ、鼻から吐いてお腹をへこます)
- 首やリンパを冷やす(緊張の交感神経を和らげます)
- 自分自身を理解する(緊張を解かなきゃ!ではなく、緊張していることを認めてみる)
とくに、自分自身を理解するでは、緊張を解かなきゃ!と焦ることで、さらに緊張するという負の連鎖にならないように、緊張している自分を、客観的に感じることで、意識が散って落ち着きを取り戻せます。
病院を受診する
- 心療内科
- 消化器系内科
実際に病気の症状として、お腹が痛くなることもあります。
症状がひどい場合や、繰り返したり、ずっと慢性的に続く場合など、心配な場合は、相談してみると良いでしょう。
まとめ(なんで、お腹が痛くなるの? 時間がせまると起こる、心理的サイン)
お腹の痛みには、冷え性や暴飲暴食、緊張やストレスなど、様々な要因はありますが、
もし、思い当たるようでしたら、規則正しい生活、自律神経が崩れないよう、普段の生活を見直す必要があるかも知れません。
心を落ち着かせられる状態や、リラックスできる環境をつくるのも重要で、気分をリフレッシュできると、心理的ストレスも、緩和することができます。
ただ、すべてが、それで解決する訳ではなく、本当に身体からのサインの場合もあり、
頭痛、眠れない、うつ、情緒不安定、下痢や腹痛など、他にもあり、正式な名称というよりも、総じて、この呼名がつけられているものに、自律神経失調症があります。
ひどい場合は、めまいや、症状の悪化なども考えられ、市販の薬などで、一時的に症状が緩和する場合もありますが、早期に受診することで、根本的な治療に対応することができると思います。
アレルギー性の病気と合わせ、昔は無かった病気も多くなりました。
それは、時代の進化に合わせ、いろんな自由を手に入れると同時に、自由がゆえに、楽な選択肢や行動、睡眠や食生活の制限がなくなるなど、バランスも崩しやすい世の中になったからかも知れません。
ただ、子供たちにとって、昔から変わらないのは、成長期の時期です。
しっかりした、小学校、中学校の成長時期を過ごすためにも、正しい生活習慣で、成功や失敗を重ね、おもいっきり伸び伸びと、楽しみながら生活してもらいたいものです。
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