身体が小さいってやっぱり不利?!大きい人に対する心理とは!

身体の大きい人と初対面で会う機会や、スポーツの試合などで、向き合った場合、相手が大きいだけで、この人は強いとか、自分よりもレベルが上とか、考えた事はありませんか。

その反応は、心理学から見た場合、正しくて、年齢や身体的能力ではなく、単純に「身体の大きい人が上」なのだと、心理的に思い込み

相手と向かい合ったときには、すでに心理作用が働いているのです。

では、筋肉量で見た場合はどうでしょう、やはり、身体の大きい人は、小さい人よりも体が大きい分、筋肉の大きさも違います、当然、筋肉量にも違いがあり、

腕・脚などが長い分、筋力トレーニングなどによって、得られる最大筋力量は大きくなり、同じだけの力を使った場合、身体の小さい人よりも、大きい人の方が、最大筋力に対して、少ない力で到達することになります。

これは、力を使う競技に対しても同じく、ボールを投げる、ボールを蹴る、ジャンプする、泳ぐなど、1回の動作で作用する力は、身体が大きい人の場合、腕や脚が長い分、力を発揮するということです。

スポーツ競技においては、体重差により階級を設けています。

同じ階級の中で、同じ枠(条件)で競い合うことが、高みを目指し、技術を高めた、最高の試合になるからですが、相手と対峙した時に、プレッシャーなどから、相手が大きく見えてしまう場合もあります。

どのように対策を取れば、プレッシャーに負けない自分でいられるのでしょう。

この記事で、分かることは・・・

  • 身体の大きさによる力の差、向かい合った場合の心理的作用について
  • 相手が大きく見える心理について
  • 心理的に負けない、いつもの自分を取り戻すことはできる

について書いています。

人は、イメージが高いほど、相手に対する身長差がある

人を見かけで判断してしまう、心理とは?!

友達から、人を紹介された時、どんなイメージを持ちますか?

立場によるイメージの違い

ある人たちを紹介します、年齢は、三人とも近い方たちです。

  • Aさんは、大学生になりました。
  • Bさんは、その大学で教授助手をしています。
  • Cさんは、大学教授になりました。

イメージは、どうでしょうか?

Aさんの方が、評価は低く、Cさんにいくほど、評価は高くなったと思います。

そして、イメージした身長も、Cさんから、Aさんへいくほど大きくなったのではないでしょうか。

これは、オーストラリアの国立大学で、心理学者ポール・ウィルソンが行った実験で、肩書きが高いほど、頭が良く見え、身長までも高く見えているというものです。

簡単に言うと、「僕と一緒に、スポーツ教室で指導しているDさんは、オリンピックの強化選手にもなった先生なんです」と紹介すると、大きな人で強そうなイメージがしませんか。

肩書きがあったり、大会で優勝しているような人は、身体つきも立派である、背丈も高い人であると、勝手にイメージしてしまっているのです。

勝負どころで、相手が大きく見える場合

どのスポーツでも対戦相手がいる場合、相手の評価が高い、身体つきがとても良い、強そうだ、そう思うと、この心理が働き、見た目よりも、相手が大きく見えてしまうものです。

普通に試合など出来れば良いのですが、そのプレッシャーに負けてしまい、練習してきた力が出せないと、試合どころではないでしょう。

必要以上に、相手を警戒せず、「相手もパーフェクトではない、失敗やミスを繰り返し、ここへ来ているんだ、僕と同じなんだ。」

そう捉えることで、意識をそらし、気持ちを切り替えるキッカケを掴むこともできます。

ただ、スポーツに限らず、仕事でも、友達関係でも、逆に相手を小さく見てしまっていたなら、それは、相手を見下してしまっているのかも知れません。

心理動作で気持ちを切り替える

相手が強そうに見えたときや、気持ちを集中させるときなど、プロも使っている心理動作があります。

いつもと同じ状況をイメージで作り出す、試合用の自分を出現させるなど、心理学を使った方法ですが、普段から取り入れ、練習していないと、本番のみでは効果はありません

自分を取り戻す、ルーティン

スポーツなどで、自分自身を落ち着かせ、気持ちを切り替えるのに、ルーティンを使っている選手がいます。

大舞台での試合や、勝ち進んできた決勝戦、普段とは違う状況、観衆に、気持ちが高まり、興奮している状態のとき、気持ちが空回りし過ぎないように、気持ちを落ち着かせる。

逆に、いよいよ始まる試合に、緊張し過ぎて、身体が動かないことのないように、いつもと同じだと言い聞かせ、集中させる。

ルーティンとは、自分自身がいつも行う決まった動作を行うことで、気持ちを落ち着かせ、その瞬間だけ、いつもの練習と同じ環境にいるような気持ちや、集中力を高めたり、自信を呼び覚ます動作です。

ルーティンを行っている選手は、行っていない選手に比べて、成功体験も多いことも確認されています。

自分を変える、ペルソナ・ペインティング

人は、相手によって言葉使いを変えたり、受けたときの感じ方や反応も変わるのは、相手ごとにペルソナ(仮面・人格)が変わるからと唱えたのが、心理学者のカール・グスタフ・ユングです。

人の人格は1つではない、親や上司、友達や後輩など、相手に対して、言い方や話し方が変わること、

親に言われて怒るようなことでも、仲の良い友だちに言われると、受け止め方が違うなど、いくつもの人格を使い分けているとしました。

相手との関係で、ストレスを感じるときに、これは仕事だからと、割り切って対応したり、

スポーツなら、試合などで、ここからは、試合用の自分に切り替えるぞ、と強い選手になったつもりになるのも、一種のペルソナ・ペインティングです。

まとめ(身体が小さいってやっぱり不利?!大きい人に対する心理とは!)

身体の大きさによる心理作用は、子供だと余計に敏感に感じて、大人が思うよりも、相手が強そうに思えたり、恐く見えたりするものです。

普段の練習と合わせて、試合や実戦に近い練習、そしてメンタルトレーニングを取り入れていくことで、本番でも普段の練習通りの力が出せるようになるでしょう。

心理学というと難しく聞こえますが、スポーツでは特に、相手との心理、大舞台で緊張をほぐせる、自分自身の集中力を高めたりできるなど、関わりがあるものなのです。

また、毎日毎日練習し、その過程を自分自身の自信につなげ、身長差や体重差でも、勝ちに行く選手もいます。

身長差や体重差があるから勝てないと、決めつけるのではなく、スポーツとして、その競技に対し、いかに自分の力を発揮することができるのか、

その差に対して、どういった対策で勝つのか、その差は関係ないほどの、絶対的な自信をつけるのか、勝つために自ら努力し続けることで、相手との、身体の大きさによる心理作用も、はねのけているのです。

技術トレーニングや体力トレーニングなど、高めた技や力を持って、最高のパフォーマンスができるために、

精神力など、メンタル面も鍛えて、強い心で、試合や本番に臨めるよう、がんばりましょう。

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