筋トレすると、身長が伸びない?!筋トレの刺激が、身体を大きくする?!
いざ、スポーツ教室の扉を開き、習い事を始めようとしたときに、とても、気になられてる保護者の方が多くいるのが、「筋トレすると、身長が伸びない」ではないでしょうか。
「筋肉が、骨が成長するのを邪魔するから」とか、「筋肉が原因で骨が伸びない」など、いつの頃からか言われていました。
それでは、筋トレはしないで、身体の成長にまかせてみたら、高い身長になるのでしょうか?
答えや、結果は、真実のところ不明です。
実際には、たとえ高い身長になったとしても、「筋トレをしなかったから伸びた」かどうかは分かりませんし、同じく、あまり伸びなかったとしても、「筋トレをしたから伸びなかった」と実証出来ないからです。
一人ひとり、伸びる伸びない、体質や環境、生活の仕方も違えば、睡眠時間も違います、背が高い子と同じ事をしたから伸びた、というのも、元々その子に伸びる要素があっただけで、
それでは、同じ事を100人がすれば、他の子も伸びるのかといえば、やはり、伸びない子もいるのです。
ただ、科学的根拠に基づくと、「筋トレをしたから・・・、しなかったから・・・」という事は、身長の伸びには影響は無いようで、酷使するような筋トレでもしない限り、問題は無いようです。
ただ、もし、まったく、筋トレをしないで身長が伸びたとしても、運動能力については、低いことは間違いないでしょう。
この記事で、分かる事は・・・
- 身長の伸びは、筋トレに関係があるのか?、筋トレし過ぎると、成長は止まるのか?
- 筋力をつけるよりも、優先度は、成長に見合ったトレーニングをするべき。
筋トレが与える身体への影響
筋トレは、やりすぎたり、間違ったやり方で行うと、身体への影響も悪く出てきます。
正しいやり方で、適度な刺激となる範囲で行うことが、運動能力を向上させ、身体の成長にも良い効果を得ることができます。
成長期が終わるまでは、自重トレーニングで十分
筋トレと言っても、ボディビルダーが使うような、鉄の棒にいくつもの重りがついている物や、専用のマシンを使う、ウェイトトレーニングから、フィットネスや学校の体育の授業のように、自分の体重を使うトレーニングまで様々あります。
自分の体重を使う自重トレーニングも、その練習方法は多くなり、昔と違い、きちんと理にかなったトレーニングや、体幹といった四肢を支える身体の中心や、動きに関連する筋肉群を鍛える体幹トレーニングなど、成長期の子供達には、とても良いトレーニング方法があります。
自分の身体を使いこなせるだけの運動能力と、自分の身体を支えたり持ち上げられるくらいの筋力を維持できれば、きちんとバランスよく成長していますし、
逆に、過度な重量や、身体を酷使するようなトレーニングは、筋肉の成長よりも、子供の身体を壊し、それこそ成長に悪影響を与えたり、生涯に渡る痛みや、障害を与えかねません。
特に小学生や中学生のうちは、その成長に合ったトレーニングをおすすめします。
なにか習い事を上達させたいなら、筋トレよりも技術力向上
球技や武道など、運動系の競技で上を目指すなら、小学生のうちは、基本的体力と運動能力向上です。
特に、12歳頃までに人間の神経は100%完成されると言われますが、それに合わせると小学6年~中学1年までに、運動神経を伸ばすことが、後の身体作りの重要点となります。
細かい身体の使い方や、競技に合った動かし方など、やはり小学校入学と同時に習い事を始める子と、中学校に入学してから始めた子では、頭では理解出来ても、運動神経がついてきません。
なにか運動系の習い事に限らず、自分自身の身体を使う運動をしてこなかった場合、運動神経が完成された以降に、基礎的運動能力を伸ばすのは、難しいでしょう。
また、運動系の習い事をしていくなかで、その競技に必要な体力や筋力は伸びていきますが、上を目指すのであれば、まずは、その競技に応じた身体の使い方の基礎技術の習得となります。
技術と言っても、中学生の高学年や、それ以上の方が使う技術力ではなく、小学生でも理解できる範囲の、その競技の基礎的な技術であり、その基礎的な技術力を伸ばすことが、そのスポーツの土台になるのではないでしょうか。
仮に、筋トレをやり過ぎたら?
「筋力トレーニングをやらせ過ぎていたかも」と、心配になる方もいるかも知れません。
しかし、子供が筋肉痛程度で、何の不調も感じていないようでしたら、問題はありません、これから注意すればいいだけです。
筋肉痛自体も、筋肉の成長のための痛みであり、筋肉痛も起きないようなトレーニングでは、伸びることもないでしょう。
成長との因果関係は無いようですが、ハードな筋トレや、過度な重量を扱うような筋トレをし続けていれば、いずれ身体が壊れる可能性は高くなるでしょう。
痛みなどが起きていなくても、じわじわとダメージは溜まります、例えば疲労骨折のように、最初のうちは感じない、これは普通だろうと感じるレベルが、大きな怪我へと、つながることもあるのです。
少し大げさでしたが、レベルアップのための適度なトレーニングよりも、限度を超えるようなトレーニングは、怪我のもと、注意しましょう。
適度な刺激は、成長を促進させる
どれくらいの刺激が適度な刺激と言えるのか、それは、人それぞれに違い、元々身体を動かすのが好きな子供から、あまり動くことよりも、読書や書物などを好む子供までいるので、
必要以上にストレスにならない程度、子供自身が、昨日よりも1歩、楽しんで成長できる程度、を続けていくことが、重要です。
小学生時期は、感覚運動をしよう
身体の神経は12歳頃に100%完成すると伝えましたが、その前段階として、8歳頃には80%ほど出来上がってきます。
運動神経の発達に合わせたトレーニングとして、自分自身のバランスを保ったり、保ちながら動くなどのバランス感覚、ボールや道具を扱うコントロール感覚、速さを体感するスピード感覚など、
感覚を覚える運動を、たくさんすることで、「自分自身の身体を100%使えてる」と言えるようなら、身体能力的にも高いと言えます。
また、この感覚を覚える運動は、ジャングルジムやブランコなどの公園の遊具や、縄跳びなど、身近なもので遊びながら覚えていくことも可能です。
中学生時期は、自重トレーニングや、持久力系トレーニング
第2次成長期に入り、身体つきも変わり始めます、男女ともに基本的な身体の構造は、がっしりと大きくなり、運動能力も上がるので、自分の体重を使った自重トレーニングを行うことで、少しづつ重くなる自分の身体にも対応出来る、筋力をつける必要もありますが、
これまで運動をしてきた子供たちならば、身体つきが変わり、運動に対する能力も上がるので、その成長に合わせて、適度に筋力も上げることで、よりたくましい身体へと変わっていくでしょう。
もっと筋肉をつけてカッコよくと、思うかも知れませんが、まだ「成長期」ということを忘れず、重い高重量なものでのトレーニングよりも、自重トレーニングで、回数を多くしていくことを勧めます。
それと、中学生時期は、内蔵系統が完成していきますが、
心肺機能もその1つで、中学生時期に持久力を鍛えると、スタミナがつき、高校生以降に本格的に筋トレをするようになっても、回数をこなすことが出来るので、より早く筋肉をつける結果にもつながります。
高校生以降は、少しづつ、ウェイトトレーニングも取り込む
体格は、ほぼ大人に近づき、成長期も止まる頃、少しづつウェイトトレーニングを取り込むと、腕や脚も太くなり、筋力増大で、1ランク上を目指す事が出来ます。
注意点としては、特に上半身の、大きい筋肉群の方が目立つため、、筋トレした分、結果としても分かりやすいので、筋トレしやすいのですが、下半身や、ひざ裏のヒラメ筋など、目立たないような場所も、合わせて筋トレする事で、バランス良く、パンプアップしていきます。
また、持久力トレーニングも重要で、心肺機能を高めておくことで、普段のトレーニングでも、すぐに息が上がることもなく、途中で止めてしまい、トレーニングが続かなかったということも防げるため、
継続して、トレーニングしていく環境を作ることができます。
まとめ(筋トレすると、身長が伸びない?!筋トレの刺激が、身体を大きくする?!)
子供は伸び伸びと育てる。友達と公園の遊具を使い、手を伸ばしたり、思いっきり駆けたり、身体全体を使い遊んでいる、真っ直ぐに遊ぶことに集中する。
そうする中で、その運動で使う筋肉は、自然と育まれ、遊び終わったあとは、疲れたーと、身体を休ませようとする、一種のトレーニングと同じであり、小学生なら、これで十分だ。
もし何か、運動系の習い事を習わしているのなら、やはり、そこの指導者が、その技術の過程で必要な、トレーニングも取り入れていく。
指導者資格があるスポーツなら、きちんと勉強し資格を所持していたり、それなりの経験をして、上級者として人に指導することを勉強している方々もいる。
小学校や中学校、大人でもそうだが、楽しくトレーニングする方が長続きもするし、成果が見えてくると、達成感があり、やりがいがある。
成長期という、重要な時期でもあるので、正しいトレーニングで、身体を壊さないように、楽しくトレーニングしていきましょう。
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