トレーニングの仕方は、成長期の段階に合わせ、効率よく向上させるべき
いざ、「トレーニングするぞ!」と思っても、何をやれば良いのか分からない、という人もいます。
重い、ウェイトトレーニングの道具を購入し、小学生の子供にやらせようとしても、限界があります。
また、ずっと休みの日に走ったとしても、何かスポーツのための練習というよりも、基礎体力の向上くらいにしかなりません。
幼児、小学生、中学生、身体の成長でいえば、高校生も含め、身体が成長すると同時に、内蔵やその身体つきまで、変わっていきます、
成長の邪魔をしない、成長に合ったトレーニングが重要となります。
ここでは、トレーニングの練習メニューというよりも、その時、その時にに合った、練習内容として記事を書いています。
この記事で、分かることは・・・
- 運動能力を上げるには、まず、バランスや感覚などの、神経系統を向上させてから
- 幼児や小学校低学年、小学校中~高学年、中学生では成長段階が違うので、成長に合わせたトレーニングを、効率よく行う方が良い
- 重いウェイトを使うより、自重や、動きのあるトレーニングがお勧め
身体の成長に合ったトレーニングを選ぶ
トレーニングというと、筋トレがイメージとして出てくると思いますが、成長期である子供たちにとっては、身体の成長に合わせたトレーニングが効果的です。
バランス神経や運動神経など、感覚神経が先に成長する
有名なもので、絶対音感というものがあります。
絶対音感とは、聞く音が音階として判断できる能力で、電車の音やサイレン、ブザーなど、ドレミの音階として表現できます。
ただ、この能力を身につけたくても、6歳頃までの成長に合わせ獲得しなければ、その後の練習では、身につける事はできません。
このように、人間の神経や感覚的なものは、早くに完成していきますので、早めにトレーニングし、その伸びしろを、増やすことで、能力値を高めることにも繋がります。
スポーツに必要な運動神経は、第一次成長期にあたる12歳頃までに100%、その前段階の8歳頃には80%近くが出来上がるといわれています。
運動神経では、ゴールデンエイジと言われる、運動能力の覚醒時期がありますので、それまでに幅広く、自分自身の身体を使いこなせるようトレーニングし、
覚醒後も能力を伸ばし続け、活躍できる選手になれるよう、早めに先のことを考える必要があります。
幼児期や小学校時期に効果的な練習
幼児期や小学校時期(特に低学年)には、指先を始め、身体を動かすことを楽しみながら、運動していくと良いでしょう。
ボールや遊具など、年齢的にも気になるようなものは、いっぱいあります。
また、親の動作も気になり、マネをしたがるので、親が一緒に遊び、いろいろな動作、動きをすることも効果的です。
- 一本橋のようなところを歩く(バランストレーニング)
- キャッチボール(ボールの近づく遠のく感覚、投げる、蹴る動作を鍛える)
- 公園などの大型遊具(登り降りなど、身体能力を鍛えられる)
- アスレチック遊具(全身運動)
小さいうちは、遊びの延長でも、十分に身体を動かすトレーニングになります。
小学校中学年~高学年になると、ある程度の基本的な運動はできるようになるので、その動作を理解し、正しいフォーム(姿勢)なども、理解しながら覚えていく、
徒競走なら、走るためのフォーム(姿勢)を覚え、より練習することで、運動会でも速く走れるようになり、勝負で勝つことの楽しさが分かるようになっていきます。
また、トレーニングをやり過ぎると、成長に悪影響が出ると考える保護者の方もいらっしゃいますが、その影響は無く、
むしろ成長期に運動をしない方が、小学校生活や、これから先の中学、高校と、基本的な体力や運動能力は、当然に運動をしている子供よりは上がらずに、過ごしていくことになるでしょう。
成長に対して不安な方へ、筋トレと成長についての記事はこちら。↓↓↓
「筋トレすると、身長が伸びない?!筋トレの刺激が、身体を大きくする?!」
技術的な練習をするなら早めに
得意、不得意はありますが、スポーツの習い事を検討しているなら、やはり、早めにスポーツ教室や、スポーツチームなどへ入団等することを、お勧めします。
幼児や小学校の低学年だと、スポーツチームに入れても、とても高学年のようにスポーツをしているようには見えない、まだ早いんじゃないか、そう考えがちですが、
では、高学年になってから入れば、すぐに活躍できるような選手になるのでしょうか。
幼児や低学年のうちから、そういったスポーツチームに入るにはメリットがあり、確かにすぐに、本格的な動きはできませんが、
- 練習の活動時間に、早くから慣れることができる
- 上級生や大人の動きを見ることで、動きを見て覚えることができる
- 上級生や周りの人達を知っている状況で育っていくため、人に対する抵抗は少ない
- 練習は基本的に「繰り返しの積み重ね」なので、幼児からやってきた子供と、1年生からやってきた子供、中学年や高学年から始める子供では、何千回といった練習量の違いになる
「小学生に入ると同時にやり始めた」「兄弟の影響で早くからやっていた」など、活躍する選手には幼児や小学校低学年から始めている子も多いです。
小さい子ほど、親も子も、やはり不安になりますが、慣れるまでは、ずっと見ていてあげる、簡単な練習なら一緒に練習するなど、「やらせる」ではなく、「一緒にやる」(簡単な全体練習など、親も参加可能な場合)もしくは、「練習しているところをしっかり見学する」
それが重要で、練習後には、やっていた事、よく出来た事などを、褒めてあげると、楽しくなり、やる気や向上心につながります。
親が見ていることで、子供の満足感が変わる。やる気につながる内容の記事はこちら。↓↓↓
自宅トレを続けるコツは?!目標設定&親も一緒で、」意欲を高める!
内蔵系の成長に合わせて、身体つきも変わってくる
第二次成長期に入ると、本格的に身体の成長に入り、内蔵や体格も変わって、大人に向かい成長していきます。
もっと複合的な運動や体力の向上
中学生時期に入ると、頭でしっかりと理解できるため、スポーツにおける細かい技術や、応用ができるようになります。
また、身体の成長に合わせ、身体も大きくなり、内蔵系も完成してくるので、心肺機能を強化し、持久力を上げていくなど、体力を飛躍的にあげていくこともできるのですが、
ぞくに、中学生時期は、40代の大人と同じ体力と言われ、この頃に、中学生男子がお父さんを上回る食事量や、力がつくこととなり、逆転するパターンが出てくるようになります。
中学生時期に効果的な練習
中学生時期は、身体の成長の最終段階とも言えるため、効果的なトレーニングをしっかりとやり、身体作りや、スタミナアップが主となります。
まだ、重いバーベルなどのウェイトを使い、筋肉をもりもりに作るには早い段階ですが、自重トレーニングといった、自分自身の体重を活かしたトレーニングや、身体を動かす速さ、俊敏さ、バランス感覚など、高いレベルでの、身体作りを目標にすると良いでしょう。
- ランニングやダッシュなどの走り込み(持久力強化)
- 腕立てやスクワットなど、基本的なトレーニング(筋力・筋持久力強化など)
- アジリティトレーニング(俊敏性トレーニング)
学んだ技術を活かした応用練習ができる
今まで学んできた事や、基本的な動きが出来るようになり、さらに高い、次の段階への応用練習が、分かるようになります。
基本的な技のやり取りでは、勝負では勝てなくなってきます、相手も勝つための技や手段を練習し、その相手に勝つために、こちらも対抗した技や戦術を理解し始め、
互いに高め合う相乗効果が、より上の段階へと引き上げる結果へとつながります。
まとめ(トレーニングの仕方は、成長期の段階に合わせ、効率よく向上させるべき)
全体を通して、そして、どのスポーツにも共通して言える事は、いかに自分自身の身体を、100%使いこなせるかどうかではないか、
単独競技でも、相手と直接的に競い合うような競技であっても、相手を制する段階から、自分自身をコントロール出来ていれば、成功、もしくは勝利出来るかも知れない、
逆に、自分自身を100%コントロール出来ていなければ、「力が出しきれなかった。」と、なるのではないか。
物事は、小さい頃からの積み重ね、基礎的な動きを、「1日で1000回やってみよう。」と言われても、出来ないし、やる気も起きないかも知れない。
でも、「1日100回を10日間してみよう。」「1日10回を、100日間してみよう。」となれば、出来るように感じる。
逆に言うと、1日10回でも、毎日欠かさず練習すれば、3650回となり、それを1年でも2年でも続けてきたとなれば、自信までつくのではないだろうか。
成長段階に合わせ、無理はせずに、自分を高めるトレーニングを頑張りましょう。
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