中学生の減量について考える(スポーツの階級・中学生編)

中学生になると、部活動が始まります。

その中でも、スポーツの部活では、体重の階級別に出場する種目もあります。

中学生では、第二次成長期に入り、身体つきも大人へと近づきますが、部活動においての減量は、どういった考えで、進めば良いのでしょうか。

中学時代は、思春期もあり、心も不安定になりやすく、合わせて高校受験に向けて、学期ごとの中間試験や期末試験、漢字検定や英語検定など、取り組むべき事が多く、

スポーツだけに集中することが出来ない、大変な時期でもあります。

ですが、小学生の大会とは違い、成績によっては、高校入学資料に、部活動での取り組みとして、合わせて記載する事も可能となりますので、勉強に部活動に、精一杯がんばってもらいたいものです。

この記事で分かることは・・・

  • 中学生の減量も、基本的には体脂肪を落としていく
  • 小学生とは違う、部活動への取り組みと成績
  • ただ、簡単に減量すればいい訳でもない中学生の悩み

第二次成長期を迎えた中学生の身体について

第二次成長期がくると、骨格や内蔵関係といった場所も含め成長し、体格はがっしりと大人びてきます。

第二次成長期では、最終的な成長へと導く時

基本的な神経や、内蔵は、第一次成長期から、第二次成長期を得て、段々と完成していくのですが、運動神経的なものが先に完成し、あとは、それを支える土台となる身体が完成していきます。

当然に、成長には、食事・睡眠・運動が関係してきます。

試合に向けて減量したために、身体に蓄えていたエネルギーを使い、成長や筋肉の維持に必要なエネルギーまで使っていては、スポーツで勝つための減量が、成長を止め、筋力を落とすといった、意味のないものになってしまいます。

食事・睡眠・運動はしっかりとしているうえで、筋力や体力を落とさずに、減量する必要がありますので、そうなると結果、体脂肪を落として減量することになります。

中学生の、大会へ向けた一時的な減量方法

試合に向けて減量をスタートさせる時も、食事は、ただ減らすのではなく、脂質の低い食品を選び、我慢や制限といったストレスを減らし、なるべく食べて減量するスポーツで燃やしやすい食べ物を食すようにしていきましょう。

  • 洋風料理よりも → 和食が中心のメニュー
  • お肉(豚・牛)バラよりも → ロース → もも肉 → ヒレ
  • お肉(鶏肉)もも肉よりも → 胸肉 → ささみ
  • 飲み物(炭酸水・果汁・糖質物)よりも → お茶 → 水
  • 野菜(ドレッシングがダメ)よりも → お味噌汁などで野菜を摂る
  • 食パン・菓子パン・惣菜パンよりも → ご飯

運動では、代謝をよくし汗を出す必要があるので、有酸素運動がメインになりますが、単純に有酸素運動のトレーニングだけという訳ではなく、普段のトレーニングでも、連続で行う、休みを入れないようにする事(インターバルトレーニング)で、汗を出すことになります。

ただ、減量中は、心血管機能の低下や、酸素運搬量の低下が起こりやすく、汗を出すだけだして補給をしないと、水分不足により、集中力の途切れや、下手をすると倒れる原因にもなってしまいます。

運動時の水分は、スポーツドリンクも使い、がぶ飲みはしないようにして、こまめに補給するように心がけましょう。

普段からの体調管理でベストな状態を維持する

普段から、自分の体重を量る、体調を管理することは重要で、体調不良にいち早く気付く事ができます。

間食や、夜食の勧め、そして体重管理

間食や夜食は、太る原因だと思われているようですが、減量期を除き、食べる物や、食べる量、食べる時間をきちんと考えれば、太る原因になるとは限りません。

夜遅い時間に、油物や炭水化物を多く食べ、すぐに横になり(寝て)、日中に何も運動をしなければ、体質でもない限り、簡単に体重も増えていきますが、

ちょっとした空腹を埋める程度の間食や夜食なら、脳にとっても良いとされた報告もありますし、身体のエネルギーの観点から言っても、空腹状態が続くと、貯めているエネルギーを活動エネルギーに変えてしまうので、よくありません。

22時以降の食事は太る原因など言われますが、それは一般的な標準の生活を送っている場合であり

とくに、中学3年生に向かい、塾などの時間も多くなり、終わるのが22時や23時といった場合、学校が終わり、時間もなく、ろくに食べずに、塾に向かう子供達もいるようですので、

太るからと言う理由だけで、食事を抜かしたりせず、軽食程度でも、きちんとエネルギーを補給するようにしましょう。

また、普段からの体重管理は、自分の体重の増減を確認し、自分の階級や、先の大会に向けて、調整の範囲内かどうかなど、自己管理の確認に使えますし、

試験勉強と言っても、学校の時間以外、週7日、勉強をしている訳でもなく、休憩や気分転換なども必用です。

いっその事、気分転換に一汗かくぐらいの方が、その後の勉強も、はかどるかも知れません。

試合での階級判断は、早めに考える

中学生の場合、大きな大会は、年間行事として確認する事ができますが、ある程度、大会までの期間が空く場合には、トレーニングや成長を優先し、その上で、階級を判断するようにしていきましょう。

特に、内蔵や体格にも影響する第2次成長期ですから、その成長を止めたり、鈍らせる事なく、もし、現在がギリギリ範囲内であれば、その上の階級でも良いように考え、

また、どうしても、現在の階級や、下の階級を望むようであれば、大会が近づいてから減量や調整に入るのではなく、大会までを長期的に考え、無理のない、体重維持に努めましょう。

成長期における中学生の減量については、どのスポーツ、どの部活動においても推奨はしていないので、自己判断、自己責任となります。

まとめ(中学生の減量について考える(スポーツの階級・中学生編))

中学生時期は、身体の発達に伴い、身体も大きくなり、いろいろな事が可能となったり、体力的には、親を超える子供も出てきたりします。

また、単純に、自分に合う階級と言っても、同じ部活内で仲間達と階級が一緒の場合など、話し合い、同じ階級で出て、勝負する事になったり、どちらかが階級を下げたりする事もよくありますが、

思春期の中学生にとっては、減量とは別に、大きな悩みどころでもあります。

ただ、減量も含め、普段の練習や、大会へ向けた調整など、それぞれ個人個人のポテンシャルを引き出し、自分自身の力を最大限で、出し切れる者が、やはり勝者であり、

情けで、勝ちを譲られたとしても、その後の大会で勝ち進めるとは限らない、正々堂々と力を出し切って勝負する事も、やはり友情ではないでしょうか。

いろいろな事に対し、悩み、進む時、無茶でもやれると思う年頃ですが、正しい判断のもと、子供の精一杯を応援出来るように、サポートしていきましょう。

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