コーディネーション能力は、遊びや普段の練習の延長で高めることができる
スポーツ運動学の理論にある、コーディネーション能力ですが、
これは、スポーツに関連する動作や、様々な動き、感覚などの能力を、七つに振り分けたもので、
各スポーツや分野により、必用な能力に分かれていきますが、
その能力値が高いと、必然的に、そのスポーツにおける運動能力も高いと言えます。
また、このコーディネーション能力は、生まれつきの差は、多少あったりしますが、それよりも、
成長していく段階における、環境や運動に影響し、伸ばしていく事ができる能力です。
人間の運動神経は、5歳で80パーセント、12歳で100パーセント完成すると言われていますので、その前段階から始め、成長と合わせて伸ばすことで、自然な形で、高めることもできるでしょう。
人の神経に関する記事「子供の習い事は、いつから?スポーツを始める適正年齢とは?!」も合わせてお読みください。(クリックすると、リンク先の記事へ飛びます。)
子供の未来の運動能力向上のためにも、楽しみながら、コーディネーション能力を高めていきましょう。
この記事で分かることは・・・
- 能力は7つ、小さい子のトレーニングは、遊びに取り入れてもオーケー
- いつもの、トレーニング動作を少し変えるだけで、複数の要素が絡んでくる
- コーディネーション能力は、一度覚えれば、忘れず維持し、高められる能力
コーディネーション能力を高める
コーディネーション能力は、7つに分類されていますが、1つ1つを、それぞれに高める必用はなく、相互関係しているものであれば、同時に高めていくことができます。
7つのコーディネーション能力
- バランス (バランスを取り姿勢を維持したり、崩れても姿勢を立て直すことができる)
- リズム (タイミングを合わせたり、自らのテンポを作ることができる)
- 連結 (筋肉や関節、力と技など、スムーズに身体の動きに合わせて、発動することができる)
- 変換 (状況、状況に合わせた動きに、素早く対応していくことができる)
- 反応 (合図やタイミングに、的確に素早く対応することができる)
- 定位 (相手やボールなど、動く物と自分との位置関係、ゴールの距離を把握することができる)
- 識別 (スポーツ道具や、自分の手足など、力加減をし、精密に扱うことができる)
各スポーツによって、必用な能力は違い、たまたま、やろうとしたスポーツにおいて、自分のコーディネーション能力が低かった場合、うまく出来なかったり、なかなか思うように出来ないなどの、苦手意識が出てきてしまったりします。
そのスポーツが、人生において最初のうちに始めたスポーツだったりすると、スポーツ全般が苦手な、運動オンチと錯覚してしまう事もありますが、
運動オンチだからと言って、すべての運動ができない訳ではありません。ただ、そのスポーツと自分のコーディネーション能力が合わなかっただけ。
コーディネーション能力を理解し、自分の得意不得意を確認していくためにも、いろんなスポーツにチャレンジしてみてください。
運動オンチに関する記事「運動音痴で、スポーツが苦手でも、運動の得意分野は持っているもの、7つの分野から探してみよう!」も、合わせてお読みください。(クリックすると、リンク先の記事へ飛びます。)
いろいろな動作を含めた遊びが、コーディネーション能力を高める
たとえば、キャッチボールは、コーディネーション能力を高める最有力と言えるでしょう。
ボールを投げ合う事で、数メート先の相手との位置感覚、必用な力加減など、定位能力が必用になりますし、相手のボールの軌道によっては、タイミングや素早く反応する能力も必用になります。
投げる時には、関節や筋肉など、動作をスムーズにつなげる連結能力と、体勢によっては、バランス能力も必用になります。
もっと小さいお子さんの場合、よく大人のマネをする遊びもありますが、このマネをさせる動作によっても、コーディネーション能力を高めます。
まず、マネをする事自体が反応能力、音楽に合わせて踊ったりすれば、リズム能力、バランス能力、連結能力、変換能力など、一気に必用な能力が可動していくのです。
普段の運動や練習も、意識することで、コーディネーション能力を高められる
普通にトレーニングできている環境なら、少し、見方、やり方を変えるだけで、身体に必用な要素は変る
1ランク上の、トレーニングを考える
小学生の高学年や、中学生なら、負けたくないという気持ちが生まれ、学校の体育や習い事、中学生では部活だけではなく、家でのトレーニングを始める子も出てきます。
習い事や部活動で、学んだことの反復練習は、指導者がきちんとしたフォーム(姿勢)を指導している等もありますので、そこは崩さずに、取り組んだ方が良いですが、
体力トレーニングなら、少しやり方を変えてみるのも良いかと思います。
たとえば、縄跳び、縄跳びも全身運動になり、続けて飛び続けることで、持久力強化にもなりますが、普通に飛ぶのではなく、片足バランスで飛ぶ、いくつかのステップ(足の着地位置が、前後で交互。左右へ開く、斜めに開くなど)を取り入れることで、連結動作に加え、バランスやリズムも入ります。
ボールを投げるキャッチボールも、ボールを変える、1バウンドさせてから取る、投げる側が右から、左からと、直前まで分からなくさせる、そうすることで、
瞬間的な反応能力や、バウンドし新たな動きに対しての、変換能力など、必用な要素が増えていくことになります。
親も一緒に考え、トレーニングする事で、楽しさも増す
子供にとって、1人でのトレーニングを長続きさせるのは、少し難しいでしょう。
コーディネーショントレーニングを考える点においても、親のアドバイスを含め、一緒に考えてみたり、キャッチボールのように、相手がいてくれることで能力を伸ばしたり、
トレーニングのセット数や、計測を見てくれたりするだけでも、1人ではない、ついてくれている、見てくれているなど、とても頼もしく、楽しくも感じるものです。
まとめ(コーディネーション能力は、遊びや普段の練習の延長で高めることができる)
コーディネーション能力について、いかがだったでしょうか。
少し工夫するだけで、いろんな要素が必用になり、それにともなうトレーニングをしていくことで、コーディネーション能力を上げていくことができます。
また、このコーディネーション能力は、それ(運動)にともなう動作なので、トレーニングしていくことで身につき、その感覚は、一度覚えてしまえば、忘れることはなく、維持されていきます。
たとえば、補助輪付きの自転車から、補助輪を外した自転車に乗る練習をして、一度乗れてしまえば、その後、補助輪を付けることが無いように、感覚としての能力なのです。
何かをするにしても、人間にとって、身体を動かすことは、必用不可欠なことです。
子供の未来の能力を、高いものに引き出すため、そして、一緒に運動すれば、大人だって、身体に良い刺激、良い運動になるので、
楽しく、コーディネーショントレーニングを、していきましょう。
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